のほほん製作所 日誌係

のほほんとした日常などをつづります

尾形亀之助

「亀之助気質」をお持ちの方へ その8(最終回)

前回は、こちら。 7 意志のひと 「亀之助気質」について語ってきましたが、じつはきりがありません。亀之助は、ひとつのキーワードで語ることができない多面性を持っています。多面体というより球体に近い存在のようにもかんじます。つかみどころがありませ…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その7

前回は、こちら。 6 個人主義、反権力 亀之助の生きた昭和の初めは、日本現代史上、最も個人の自由が奪われていった時代だったといってよいでしょう。 これまで見たように、亀之助は、有閑階級出身で、一般的な意味で働く必要がありませんでした。そして、…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その6

前回は、こちら。 5 ロマンチストな空想家 デビュー作『色ガラスの街』は、ロマンチスト亀之助の様子がふんだんにうかがえます。最初に亀之助の詩を「現代詩文庫本」で読んだ僕には、特にその印象が強いです。華やかな空想家、でもどこか淋しげな亀之助の姿…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その4

前回は、こちら。 3 働かず、ひきこもり気味 第三亀之助気質は、「働かず、ひきこもり気味」です。かなり、まずいことになってきました。 とはいえ、われわれが、ひきこもらず働くことが「あたりまえ」と思い込んでいるのは、近代の資本主義社会になってか…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その3

前回分は、こちら。 2 やる気がない 唐木順三の『無用者の系譜』を読むと、日本文学史の本流に、無用者、無能のひとがずっと含まれてきたことを知ります。在原業平、西行、鴨長明、松尾芭蕉、上田秋成、良寛などがすっと頭に浮かびます。また、文学史にとど…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その2

前回分は、こちら。 1 なまけもの まず、いきなりで恐縮なのですが「なまけもの」だということです。 たしか僕が、はじめて尾形亀之助に出会ったのは、二十一世紀が始まった頃でした。新世紀に入ったものの、とくに何ということはない日々を送っていた気が…

「亀之助気質」をお持ちの方へ その1 

尾形亀之助のことを知っていますか。 亀之助は、来年で生誕120年を迎える詩人です。 不思議な魅力をもっているので、没後80年近くになりますが、 ほそぼそと読み継がれています。 彼の詩に出会ったおかげで、僕は詩を書き出した気がしています。 その魅…